コーキングとシーリングの違いをわかりやすく解説|【大和市で外壁塗装・屋根塗装をするなら中山建装】
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代表取締役の中山です!
外壁のメンテナンスに関する説明でよく見かける「コーキング」や「シーリング」という言葉。似たように使われることが多く、違いがよくわからないままという人も少なくありません。
実はこの2つ、基本的には同じ意味で使われることが多い一方、現場や目的によって微妙に使い分けられるケースもあります。
今回のお役立ちコラムでは「コーキングとシーリングの違い」について、定義や使い方、役割の違いをわかりやすく解説します。
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コーキングとシーリングの基本的な定義
外壁塗装や防水工事に関する話題でよく耳にする「コーキング」と「シーリング」ですが、どちらも建物の目地や隙間を埋めるための処理を指しています。言葉としての違いや使い分けに戸惑う人も多いでしょう。
結論からいえば、建築現場では「ほぼ同じ意味」で使われているのが実情です。ただし、言葉の背景や使用するシーンによって微妙なニュアンスの違いがあるため、ここで一度整理しておくと安心です。
言葉の由来と意味の違い
「コーキング(caulking)」は、もともと英語圏で船の隙間を防水するための目地詰め作業を指す言葉でした。船体の木板の間に麻などを詰め、防水材で固める作業が起源です。
一方、「シーリング(sealing)」は「seal=密閉する」という意味から派生しており、建築の世界では防水や気密の目的で隙間を埋める行為を示します。
つまり、コーキングは「詰める」ニュアンス、シーリングは「密閉する」ニュアンスが強く、使われる文脈によってわずかに意味の重心が異なると考えられています。
建築現場での使い分け実例
現場レベルでは、作業員や業者によってどちらの呼び方をするかが分かれることがあります。たとえば、外壁の目地に充填する作業を「シーリング」と呼ぶ職人もいれば、「コーキング」と呼ぶ人もいるという具合です。
また、使用する材料名として「シーリング材」「コーキング材」と呼ばれることも多く、呼称に一貫性がないのが現場のリアルです。
このため、業者との打ち合わせの中で両者の違いを細かく気にする必要はなく、「目地埋め作業=コーキングまたはシーリング」と認識しておけば実務上は問題ありません。
日常的には同じ意味で使われている理由
住宅リフォームや塗装の場面では、「コーキング」と「シーリング」がほぼ同義語として使われています。その理由は、施工内容や使用材料がほぼ共通しており、目的も共通しているからです。
どちらも「防水性・気密性・耐久性の向上」を目的としており、ユーザーにとって重要なのは何をするかであって、何と呼ぶかではないのです。
実際、多くの業者のホームページや広告にも両方の言葉が混在しており、あえて厳密な区別をする場面は限られています。
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コーキング・シーリング材の種類と特徴
コーキングやシーリングで使用される充填材にはいくつかの種類があり、それぞれに特性や適した用途があります。適切な材料を選ばないと、すぐに剥がれてしまったり、塗装との相性が悪くなったりするため、材質の特性と使いどころの把握はとても重要です。
主な材質(変成シリコン・ウレタン・アクリルなど)
シーリング材として多く使われているのが、「変成シリコン系」「ウレタン系」「アクリル系」の3種類です。変成シリコンは、耐久性・防水性ともに優れており、屋外・屋内を問わず使用できる万能タイプです。さらに塗装との相性が良いため、外壁塗装の際にも安心して使えるのが強みです。
ウレタン系は柔軟性に富み、動きのある箇所に適しています。ただし、紫外線にやや弱いため、塗装などで表面を保護する前提で使用されることが一般的です。
アクリル系は安価で施工性も良いですが、耐久性が劣るため屋内専用とされることが多く、屋外には向いていません。
このように、それぞれの特性を理解して使い分けることが、長持ちする施工につながります。
用途ごとの使い分け(屋内/屋外/高耐久)
屋外で使用されるシーリング材は、雨風や紫外線の影響を強く受けるため、耐候性の高い材料が選ばれます。たとえば、外壁の目地やサッシ周りには変成シリコン系がよく使われ、耐久性と塗装性を両立できるのがメリットです。
一方、屋内の細かい隙間や石膏ボードのつなぎ目などには、アクリル系などの柔らかい材料が選ばれることが多く、施工のしやすさやコスト面が重視されます。
水回りでは防カビ性能を持つタイプが使われるなど、使用環境に応じた選定が基本です。
耐久性を求める場所ではフッ素系などの高機能型を使うケースもあり、プロの判断で使い分けられています。
塗装との相性と施工時の注意点
外壁塗装とセットで施工する場合、重要なのが「塗装との密着性」です。たとえば、通常のシリコン系シーリングは撥水性が高いため、塗料が弾かれてしまうことがあります。そのため塗装が前提の場所では、塗装対応タイプの変成シリコンを選ぶのが基本です。
また、施工時の温度や湿度によって硬化時間が変わるため、十分な乾燥期間を取ることも重要なポイントです。乾燥が不十分なまま塗装をしてしまうと、ひび割れや膨れの原因になることもあります。
しっかりとした知識と施工技術がなければ、仕上がりの質にも影響が出るため、信頼できる業者選びも結果を左右します。
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施工方法とメンテナンスのポイント
コーキングやシーリングの施工は、建物の耐久性に大きく関わる重要な工程です。特に外壁やサッシ周りといった防水性能が求められる部分では、正しい手順と定期的なメンテナンスが欠かせません。
新築時とリフォーム時では作業の内容が異なり、劣化の程度によっても対応が変わってきます。
新築とリフォームでの施工手順の違い
新築住宅では、外壁材の設置後にコーキング処理を行います。目地や接合部にシーリング材を充填し、均一に仕上げることで水や空気の侵入を防ぎます。この段階では施工環境が整っており、壁材も新しいため、シーリングの定着性が高く仕上がりも安定しやすいのが特徴です。
一方、リフォームでは既存のコーキング材が劣化しているため、まずは古い材料を撤去する「打ち替え」作業からスタートします。古い材を取り除いたうえで、新たにプライマー(下地処理剤)を塗布し、そこへ新しいシーリング材を丁寧に充填していきます。
劣化が軽度であれば、既存の上から重ねて施工する「増し打ち」も可能ですが、基本的には打ち替えの方が耐久性に優れるとされています。
劣化のサインと打ち替え・増し打ちの選び方
コーキングが劣化すると、表面にひびが入ったり、痩せて縮んだりする現象が見られます。特に日当たりの良い面では劣化が早く、触ってみて硬くなっていたり、隙間ができている場合は交換のサインです。
また、はがれや浮きが見られる場合も放置は禁物です。雨水が入り込み、外壁材の内部まで水分が回ると、構造そのものの寿命に影響を及ぼします。こうした症状が確認されたら、早めの打ち替えが望ましいとされています。
一方、まだ柔軟性があり表面の劣化のみで済んでいるような場合には、増し打ちで対応できることもあります。ただし見た目だけでの判断は難しく、専門業者による診断が不可欠です。
メンテナンス時期の目安とチェックポイント
コーキング・シーリングの耐用年数は、使用する材料や施工箇所によって異なりますが、おおむね7年〜10年程度がメンテナンスの目安とされています。特に、外壁塗装と同時に施工した場合は、塗装の劣化とともにシーリングもチェックしておくと安心です。
チェックする際には、ひび割れ・はがれ・隙間・変色といった視覚的な変化がポイントになります。また、指で押してみて弾力がない、または粉っぽくなっている場合には、劣化がかなり進行している可能性が高いです。
定期的なメンテナンスを行うことで、外壁や建物全体の寿命を延ばすことができます。見た目には小さな劣化でも、水の侵入を防げなくなれば大きな補修が必要になることもあるため、早めの対処が大切です。
お問い合わせは中山建装へ!コーキングとシーリングの違いで外壁防水を最適化しましょう!
中山建装では、外壁や屋根の防水・気密対策において「コーキング」と「シーリング」という言葉がほぼ同義で使われることが多いですが、実際には使用シーンや材料の特性により微妙なニュアンスの違いが存在します。一般的に「コーキング」は、目地に充填する作業そのものを指し、「シーリング」は、充填材で隙間を密閉し防水性や気密性を確保する意味合いが強いとされています。
しかし、現場ではどちらの呼び方も同じ工程として扱われるため、正確な用語の使い分けを気にする必要はなく、重要なのは適切な材料の選定と施工技術です。たとえば、変成シリコン系の充填材は耐久性と塗装性に優れており、外壁やサッシ周りでよく使用されますが、用途に応じたウレタン系やアクリル系の選択も欠かせません。施工時の温度や湿度、下地処理の丁寧さも、最終的な仕上がりと防水性能に大きく影響します。
定期的な点検とメンテナンスが外壁の長寿命化に直結するため、劣化サインを早期に発見し、必要な打ち替えや増し打ちを適切に行うことが大切です。中山建装では、豊富な経験と確かな技術により、現場の状況に合わせた最適な施工方法をご提案し、長期的な防水効果と建物全体の耐久性向上をサポートいたします。
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