戸建ての外壁塗装【下塗り材】は何を使う?|【大和市で外壁塗装・屋根塗装をするなら中山建装】
2024.07.04 (Thu) 更新
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外壁塗装を行う場合、いくつかの段階を経て全ての塗装工程が完了します。そして、準備段階のクオリティが高いほど、仕上がりのクオリティが高くなっていくということを覚えておきましょう。
塗装工程の準備段階。それは「下塗り」であり、下塗りが確実に行われているからこそ、外壁塗装がロングライフ性能を確実に発揮できるようになるのです。
今回の記事では「戸建て住宅の下塗り材の役割とおすすめの下塗り材の特徴」についてご紹介したいと思います。
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戸建ての外壁の特徴
まず、戸建て住宅の外壁には「どのような種類があるか」を理解しておく必要があります。ここがわからないと、どの外壁にどんな下塗り材を使用するのかがわかりません。
モルタル壁
古くから使われている外壁材である「モルタル壁」は、メンテナンスを怠ってしまうと「十分な防水性能を発揮できなくなる」ということが知られています。
全面が塗り壁になるので、継ぎ目がなくシーリング材による補修は必要ありません。しかし、主成分がセメントであり、外壁そのものに防水性能がないため、外壁塗装によって防水性を維持しなければならないということを忘れてはいけません。
モルタル壁の下塗り材には、元々「シーラー」を使用していましたが、ひび割れやすい特徴を持つモルタル壁には現在「微弾性フィラー」を用いることが一般的になっています。
サイディング壁
外壁に使用されるサイディングの中でも、最も多く使用されている「窯業系サイディング」は、外壁塗装によって高い防水性を維持する必要があります。また、カバー工法などでも出番の多い「金属系サイディング」は、外壁塗装を施すことで防錆性をアップさせているため、確実な塗装工程のために下塗り材の存在が重要となっているのです。
窯業系サイディングは、外壁材そのものに耐水性はありません。出来立てのパネルに水を垂らせば吸い込んでしまいます。そこに外壁塗装を施すことで防水性を発揮して、外壁材として使用することができるようになるのです。
一方、金属系サイディングは材そのものが防水性を持っているので、外壁塗装をしなくても防水面での心配はありません。ただし、金属特有の「錆問題」があるので、直接金属部分に雨が当たらないようにしなければならないのです。
窯業系サイディングに必要な下塗り材の機能としては「吸い込まれずに硬化する」というもので、シャバシャバな液体状よりも粘度を持ったタイプが好ましいでしょう。そのため、液状プライマーよりシーラーの方が高い効果を発揮してくれます。
金属系サイディングは、下塗り材に防錆性のある成分が含まれているものがおすすめです。
コンクリート壁
コンクリートも水を吸い込んでしまう特性を持っているので、できるだけ吸収されないタイプの下塗り材を使用するのがおすすめです。また、意匠を凝らしたコンクリート壁の場合は、塗装が均一になりづらいので、確実に下塗り材が塗り上げられるように複数回下塗りをするという業者もあります。
ALCボード壁
ALCとは「軽量気泡コンクリート」のことで、一般的なコンクリート壁よりも多孔構造になっているため断熱性に優れています。ただし、塗装をしっかり施さなければ雨は入り放題です。
多孔構造ということからも、下塗り材による穴埋めが必要であることは明らかです。シーラーよりも粘性が強い「フィラー」を使用するのが良いでしょう。吸湿されずに表面に維持されるので、しっかりと塗装できる表面に仕上がります。
外壁タイル
ここまでご紹介してきた中で「外壁塗装が必要ない」ものは「外壁タイル」で、サイディングの中でも「樹脂系サイディング」は外壁塗装が必要ありません。つまり、外壁タイルに下塗りは基本的に必要ないということです。
ただし、表面にトップコートを塗ることでタイルの脱落を防止しようと試みる場合には、微弾性フィラーやファイバー系の下塗り材を使用されることがあります。
下塗り材の役割
下塗り材が「どのような効果を発揮するか」についておさらいしておきましょう。
塗料の密着性を上げる
下塗り材というのは、塗料をしっかりと密着させるための「土台」になるものです。下塗り材を使用しないでも塗料はしがみつくことはできるのですが、外壁材というのは塗料を「握り返すことはない」のです。
しかし、下塗り材は外壁に接着剤のように張り付くことができる上に、上に塗られた塗料とがっちり掴み合うことができるため、塗膜が長期間維持されるというわけです。
塗料が吸い込まれるのを防ぐ
多孔構造の外壁材の場合、どうしても水分は吸収されやすくなってしまいます。塗料も同じで、多孔構造の中に吸い込まれてしまうため「必要以上の量」を塗り上げないと表面の防水層が生み出されなくなってしまうのです。
下塗り材によって多孔の目を埋めると、比較的滑らかな状態に塗装面が仕上がるので、定量の塗料で塗装が完成するということを覚えておきましょう。
ひび割れを埋める
下塗り材の粘性を活用することで、外壁材に発生しているひび割れを埋めることができます。モルタル壁のような塗り壁は、乾燥した側からひび割れが発生します。これを確実に食い止めてくれる微弾性フィラーは、外壁塗装の強い味方です!
戸建て住宅におすすめの下塗り材
弊社で扱っているアステックペイントの下塗り材の中から、戸建て住宅におすすめの下塗り材をご紹介していきます。一般的には下塗り材にまでこだわって塗料を選ぶという方はほとんどいないのですが、ちょっとした特徴を知っておくと「本来欲しい効果を引き上げる」ことができるものもあるので、覚えておいて損はありません。
プレミアムSSシーラープライマー
製品名から「シーラー」なのか「プライマー」なのかわかりづらいですが、特性としては「シーラー」になります。
- 窯業系サイディング
- コンクリート
- ALC
- モルタル
プレミアムSSシーラープライマーの特徴は「非常に強い密着性」で、一般的に塗装し辛くなっているフッ素塗料や無機塗料の上にも高い密着性を発揮することができるというものになります。
つまり、外壁タイルのトップコートをご検討されている方にもおすすめだということです。とはいうものの、シーラーの多くは「白系」と「グレー系」の着色されているものが多いため、素地の意匠を隠してしまうものばかりです。
そこもプレミアムSSシーラープライマーなら問題なく、カラーラインナップは「透明・白・グレー」と三段構えになっています。下塗り後にクリア塗装を施してトップコートが可能なのです!
エポパワーシーラーJY
こちらもシーラーですが、外壁だけではなく屋根でも使用できる紫外線対策バッチリな下塗り材になります。
- 窯業系サイディング
- モルタル
- ALC
- コンクリート
- セメント瓦
- カラーベスト
これらの素地に塗料が確実に乗るように下処理できるので、屋根の断熱性を高めたい場合にもおすすめです。多孔構造の屋根材であれば、建物の断熱性アップが期待できるので、上に遮熱塗料を塗って快適性を向上させることができるでしょう。
サーモテックシーラー
下塗り材から「遮熱性」の向上を期待できるということを覚えておいてください。サーモテックシーラーなら、外壁塗装全体で遮熱性を向上させることができ、一般的な遮熱塗料の性能を完全に発揮させることができるのです!
- コンクリート
- モルタル
- ALC
- 窯業系サイディング
- 波形スレート
- セメント瓦
- カラーベスト
このラインナップからもわかるように、外壁専用ではなく屋根にもしっかりと使えます。建物全体の遮熱性を、素地から引き上げることができるようになるわけです。
エクセルエポシーラー
下塗り材にも色々な種類があり、塗料と同じように「樹脂」によってその特性が変わってきます。エクセルエポシーラーの場合、使用されている樹脂は合成エポキシ樹脂であり、このシーラーによって最大の効果を発揮することができる塗料は「REVOシリーズ」や「スーパーラジカルシリコンGH」などです。
- コンクリート
- モルタル
- ALC
- 窯業系サイディング
シーラーと名前がついてるものの多くは、多孔構造の外壁材の対処をするのに最適です。そして、乗せる塗料によって樹脂を変更することがポイントとなることを覚えておきましょう。
エピテックフィラーAEⅡ
ここまでご紹介してきたシーラーとは違い、フィラーは専用のローラーを使用して塗り上げていきます。弾性を持ったフィラーを十分な厚みで塗り上げていくには、一般的なローラーでは拭い去ってしまうため、しっかり塗料を置いていける多孔スポンジローラーを使用するのが一般的です。
- コンクリート
- モルタル
- ALC
- 窯業系サイディング
このフィラーも多孔構造の外壁材向けの下塗り材です。
エポパワーメタルJY
金属製の外壁材には、専用の下塗り材を使用します。
- カラー鋼板
- ガルバリウム鋼板
- ステンレス
変性エポキシ樹脂プライマーという種類で、フッ素鋼板・銅板を除外した素地に対応しています。
サーモテックメタルプライマー
金属製の外壁材は、目を埋めるという作業が必要ないため、手軽に作業できる液状タイプが好まれます。
- カラー鋼板
- ガルバリウム鋼版
- ステンレス
- アルミニウム
耐塩水性能にも優れているため、アルミニウムのような塩害による錆に弱い材質にもおすすめです。
外壁塗装の成功には下塗り材選びが鍵!中山建装にお任せください
戸建ての外壁塗装において、下塗り材の選定は非常に重要です。適切な下塗り材を選ぶことで、塗装の仕上がりや耐久性が大きく向上します。モルタル壁には「微弾性フィラー」、窯業系サイディングには「シーラー」、金属系サイディングには「防錆性のある下塗り材」、コンクリート壁には「吸収されにくいタイプの下塗り材」、ALCボード壁には「フィラー」を使用することが一般的です。さらに、外壁タイルや樹脂系サイディングには特別な下塗り材が不要な場合もあります。
下塗り材の役割は、塗料の密着性を高め、多孔構造の外壁材への吸収を防ぎ、ひび割れを埋めることにあります。弊社中山建装では、アステックペイントのプレミアムSSシーラープライマー、エポパワーシーラーJY、サーモテックシーラー、エクセルエポシーラー、エピテックフィラーAEⅡ、エポパワーメタルJY、サーモテックメタルプライマーなど、多様な下塗り材を取り扱っています。これらの下塗り材は、それぞれの外壁材に対して最適な効果を発揮し、長持ちする外壁塗装を実現します。
外壁塗装を成功させるためには、下塗り材の選定と施工技術が重要です。大和市で外壁塗装をお考えの際は、ぜひ中山建装にご相談ください。お問い合わせは、問い合わせフォーム、メール、電話でのご相談、またはショールームへのご来店にてお待ちしております。中山建装が、皆様の外壁塗装を確実にサポートいたします。
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