付帯部の塗装で家は長持ちする|見積りで見るべき5項目
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付帯部は、家全体から見ると脇役のように思えるかもしれませんが、実は雨水の浸入を防ぐ最後の砦であり、建物の輪郭を引き締める「縁取り」の役割を果たしています。
付帯部のメンテナンスを怠ると、せっかく外壁と屋根をきれいにしても、家全体が古びて見えてしまうだけでなく、深刻な雨漏りや内部の腐食につながるため注意が必要です。
今回のお役立ちコラムでは付帯部塗装のメリットや、見積りで見るべき5項目について、プロの視点で徹底解説しますので参考にしてみてください。
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付帯部とは
付帯部(ふたいぶ)とは、建物の外壁や屋根といった主要な部分以外で、外観を構成し、建物を保護する役割を持つ部位の総称です。具体的には雨樋やシャッター、雨戸や破風などがこれにあたります。
付帯部への塗装は、それぞれの部材の機能維持と耐久性向上に不可欠です。部材ごとの具体的な効果は以下の通りとなります。
雨樋(あまどい)への塗装|メリット
雨樋は、屋根からの雨水を建物に沿って適切に地面へ流すための排水路です。雨樋は主に塩化ビニル製ですが、塩化ビニル製の雨樋は紫外線(UV)に弱く、経年で硬くなり、弾力性を失っていきます。
塗装が効果的である理由は、紫外線による劣化(脆化)を阻止することにあります。塗装によって強固な塗膜を形成すると、紫外線が素材に直接あたるのを防ぎ、ひび割れや破損を防いでくれるでしょう。
シャッター(シャッターボックス含む)への塗装|メリット
シャッターやその収納部(シャッターボックス)は、主に金属(鋼板)でできており、窓の保護と防犯の役割を担っています。
塗装が効果的である理由は、サビの発生と進行を抑えることです。サビは放置すると進行し、最終的にシャッターに穴を開けてしまうため、塗装前にサビを落とす「ケレン作業」とサビ止め塗料を塗布し、その上から塗装することで、部材の寿命を大幅に延ばします。
雨戸(あまど)への塗装|メリット
雨戸も多くはシャッターと同様に金属製で、窓ガラスを風雨や飛来物から守る役割があります。塗装が効果的である理由は、耐久性の向上とサビの防止です。
雨戸は開け閉めの際にレールと接触したり、風雨にさらされたりするため、傷つきやすい箇所ですが、塗装を行うことでサビによる穴あきや金属の変形を防ぎます。
破風板(はふいた)への塗装|メリット
破風板は、屋根の妻側(切妻屋根などの側面)の端にある板状の部材です。屋根の内部への雨風の侵入を防ぎ、火災時には延焼を防ぐという重要な役割を担っています。
塗装が効果的である理由は、水と熱からの二重の保護です。破風板は風雨を直接受けやすく、塗装が剥がれると腐食や劣化につながります。塗装はこれを防ぎ、建物の軒裏内部への水の浸入を防いでくれるでしょう。
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付帯部塗装の見積りで確認すべき5項目
付帯部の塗装は、外壁塗装の見積りの中で最も項目が曖昧になりやすく、トラブルの原因にもなりがちな部分です。後から「これは別料金です」と言われる事態を避けるため、見積りの段階で以下の5つの点を詳細に確認しましょう。
①塗装する部位と範囲がすべて明確に記載されているか
付帯部は「一式」でまとめられがちですが、これではどこまでが費用に含まれているか分かりません。雨樋やシャッター、雨戸や破風など、塗装を希望するすべての部位が個別の項目として記載されているか確認してください。
表記方法としては「雨樋塗装:○m×単価」「軒天塗装:㎡×単価」のように、数量(長さや面積)と単価が明記されていることを確認してみましょう。「付帯部一式」となっている場合は、内訳を出すよう求めてみてください。
②各部位に使用する塗料の種類が明確に記載されているか
使用する塗料の種類やサビ止めの有無は重要です。たとえば「シリコン塗料」という大まかな表記だけでなく、「○○(製品名)」とメーカー名が、各部位(雨樋、破風板など)ごとに記載されているかを確認してください。
金属部(雨戸、水切りなど)には、本塗装の前にサビ止め(サビ止め)の下塗り材が使われる必要があります。そのサビ止め材の製品名も記載されているかを確認しましょう。
③塗装前の下地処理(ケレン)の内容が含まれているか
付帯部(特に鉄部や雨樋などの塩ビ)は、塗装前にサビ落としや表面の汚れを落とす「ケレン作業」が欠かせません。この工程が含まれているか、またその費用が明確か確認しましょう。
④補修作業の有無
ひび割れや破損など、塗装前の補修作業が必要な場合は、その内容と費用が含まれているか確認しましょう。補修が必要な箇所を塗装でごまかそうとしていないか、現地調査で確認した劣化箇所が適切に見積りに反映されているかも重要です。
⑤既存のコーキング上を塗るか、打ち替えが含まれているか
サイディングのつなぎ目(コーキング)の劣化状態によって、付帯部の周りのコーキング処理が変わります。窓のサッシ周りや付帯部(幕板など)の周りのコーキングが劣化している場合、それが「打ち替え」または「増し打ち」として費用に含まれているかを確認してください。
多くの付帯部材の周囲にはコーキングが使われており、外壁塗装時にセットでメンテナンスしなければ、すぐに雨漏りの原因となってしまいます。付帯部塗装とは別に、「シーリング工事」という項目で記載されているのが一般的です。
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FAQ|付帯部の塗装についてよくある質問
付帯部塗装は、外壁や屋根の仕上がり・耐久性を左右する重要な工程です。しかし「外壁と同じ塗料でいいの?」「どれくらいの頻度で塗ればいいの?」など、疑問を持つ方も多いでしょう。ここでは、中山建装がお客様からよく寄せられる質問にお答えします。
Q1.付帯部の塗装はどのくらいの頻度で行えばいいですか?
A.一般的には7〜10年ごとが目安です。金属や木部などは紫外線や湿気による劣化が早く、サビや腐食を防ぐためにも定期的な塗装が必要です。中山建装では外壁・屋根・付帯部を一体的に点検し、最適な塗り替え時期をご提案しています。
Q2.外壁塗装と同時に付帯部を塗ると費用は高くなりますか?
A.実際には別々に行うよりもお得です。足場を一度で済ませられるため、コストを大幅に削減できます。外壁・屋根・付帯部は同じタイミングで劣化が進むため、同時施工することで見た目も耐久性も統一されます。
Q3.付帯部の素材によって塗料は変わりますか?
A.はい、素材に応じた専用塗料を選ぶ必要があります。雨樋は柔軟性のあるシリコン塗料、金属部(シャッターや雨戸)は防錆性能のあるフッ素塗料、木部(破風板)は透湿性の高い塗料が適しています。中山建装では素材ごとに最適な塗料を選定しています。
Q4.下地処理(ケレン)や補修は見積りに含まれていますか?
A.信頼できる業者であれば必ず含まれています。塗装前の下地処理や補修は耐久性を左右する大切な工程です。サビやひび割れを放置して塗装を行うと、数年で剥がれることもあります。見積書に「ケレン」「補修費用」などの記載があるかを確認しましょう。
Q5.DIYで付帯部の塗装をしても問題ありませんか?
A.小さな補修なら可能ですが、長期的な保護を目的とするならプロ施工が安心です。特に高所作業を伴う破風板や雨樋は、足場・安全対策が必要です。中山建装では、経験豊富な職人が素材・形状・環境に合わせた最適な施工を行い、美観と耐久性を両立させます。
外壁塗装の仕上がりを左右する「付帯部塗装」は中山建装におまかせください
外壁や屋根をどれだけ丁寧に塗り替えても、雨樋や破風、シャッターなどの付帯部を放置してしまうと、建物全体の美観が損なわれるだけでなく、雨漏りや腐食といった深刻なトラブルを招くおそれがあります。付帯部は見た目以上に重要で、雨水の侵入を防ぎ、外壁と屋根を守る“要”の存在です。定期的に塗装を行うことで、建物全体の耐久性を高め、修繕費用の増大を防ぐことができます。
また、見積りの際は「どの部位を」「どんな塗料で」「どの範囲まで」塗るのかを明確にしておくことが大切です。曖昧な「付帯部一式」といった表記ではなく、雨樋や軒天、破風板などが個別に記載されているかを確認することで、後のトラブルを防げます。
中山建装では、付帯部を含めた建物全体の劣化診断を行い、素材や立地に合わせた最適な塗装プランをご提案しています。見積り・診断は無料です。お問い合わせフォーム・メール・電話でのご相談・ショールームへのご来店のいずれからでもお気軽にご相談ください。美観と耐久性を両立する付帯部塗装で、あなたの住まいを長持ちさせましょう。
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