【最新版】足場法改正で高騰する費用と外壁塗装・屋根工事への影響とは
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代表取締役の中山です!
外壁塗装や屋根工事を検討されている方から、最近よくいただくのが「足場代が急に高くなったのはなぜ?」というご質問です。確かにここ数年で、工事見積もりにおける足場費用は大きく変化しました。
その背景には、2024年4月に施行された「労働安全衛生規則」の改正があります。私自身も現場を預かる立場として、この法改正が持つ意味や影響をしっかりお伝えしておくことが、お客様の安心につながると考えています。
今回のお役立ちコラムでは、足場法改正で影響を受ける「外壁塗装工事」と「屋根塗装工事」についてお話していきたいと思います。
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足場法改正で足場代が高騰する理由
外壁塗装や屋根工事、さらには雨漏り修理を検討している方にとって、「足場代」は見積もりの中でも大きな割合を占める項目です。近年、この足場代が以前よりも高くなったと感じられる方が増えています。その背景には、2024年4月から施行された足場関連の法改正が深く関わっています。ここでは、改正の内容と、なぜ費用が上がったのかを詳しく見ていきましょう。
2024年4月施行の労働安全衛生規則改正とは【厚労省】
厚生労働省は2024年4月より「労働安全衛生規則」を改正し、従来、一部の現場で使用されていた“一側足場”の使用を原則禁止としました。代わりに、より安定性が高い“本足場”を義務化する方針が打ち出されています。
参考出典元:厚生労働省秋田労働局PDF
一側足場は片側だけで支えるため、作業員が不安定になりやすく、墜落事故のリスクが高いと指摘されてきました。実際、過去の事故統計でも足場からの転落は建設業における重大災害の大きな割合を占めています。こうした背景から、より安全性を確保できる本足場が標準となったのです。職人が安心して作業できる環境が整うことは、お客様の大切なお住まいを守るうえでも大きなメリットといえます。
安全強化の一方で増える施工コスト
本足場の採用により、安全性は大幅に向上しました。しかしその一方で、施工コストには大きな影響が出ています。本足場は両側に支柱を立てるため、部材の数が従来より多く必要となります。その分、トラックでの運搬費用や現場での組立・解体にかかる人員も増えます。
また、法改正によって安全帯や養生ネット、手すりの設置基準も厳格化されたため、付帯資材や追加の安全管理コストも必要になっています。結果として、従来の「10万円台半ば~20万円前後」で済んでいた足場代が、数万円単位で上乗せされるのは避けられなくなっているのです。
相場比較|改正前後でどのくらい違う?
実際の相場を見てみると、改正前は2階建て30坪程度の住宅で足場代が15万~25万円ほどでした。ところが、法改正後は20万~30万円程度が一般的とされています。特に都市部や人件費の高い地域では、その上限に近い金額が提示されるケースが増えています。
「以前より高い」と感じられる方も多いと思いますが、安全基準を満たすために必要なコストであり、決して不当な値上げではありません。むしろ、足場に十分な投資をしている業者の方が、安心して工事を任せられるとも言えるでしょう。
参考出典元:建設専門ニュースサイトbuild-app.jp
足場費用が外壁塗装・屋根塗装・雨漏り修理に与える影響
外壁塗装や屋根工事、雨漏り修理において、足場は単なる「作業のための仮設物」ではなく、工事全体の品質や安全性を左右する重要な要素です。費用面では確かに大きな割合を占めますが、その役割を正しく理解しておくことで、見積もり金額に納得感を持てるようになります。ここでは、それぞれの工事における足場の必要性と、知っておきたい注意点を整理します。
外壁塗装と足場はセット|高所作業の品質を守るために必須
外壁塗装を建物全体に行う場合、足場は欠かせません。外壁全体を均一に塗り上げるには、職人が安定した姿勢で作業できる環境が必要だからです。足場がしっかり組まれていれば、塗装ムラのない仕上がりや細部までの丁寧な施工が可能になります。
さらに、飛散防止ネットの設置により、塗料が風に乗ってご近隣に付着するトラブルを防ぐことができます。足場は「安全確保」と「仕上がりの精度」、そして「近隣への配慮」を同時に満たすための基盤であり、塗装工事においては外せない存在といえるのです。
屋根塗装や雨漏り修理でも足場は必要?応急処置との違い
屋根塗装や雨漏り修理では「足場を組まずに作業できないか」と聞かれることが少なくありません。確かに、雨漏り箇所の一時的な補修や、コーキング材を使った簡易処置であれば、脚立や簡易足場で対応できる場合もあります。
しかし、本格的に屋根全面の塗装や防水処理を行う場合は足場が必須です。高所で無理に作業すると、職人の転落事故や施工の不具合につながる恐れがあり、結果的に再修繕が必要となって費用がかさむリスクもあります。応急処置と本格修繕の違いを理解し、必要な場面ではしっかり足場を設置することが、住まいを長持ちさせるうえで重要です。
「足場無料」の裏に潜むリスクと注意点
広告やチラシで「足場無料キャンペーン」とうたう業者を目にすることがあります。一見お得に感じますが、実際には足場代を他の工事費用に上乗せしているケースが多く、トータルで見れば割高になってしまうことも珍しくありません。
また、足場代を極端に抑える業者は、安全性や施工精度に十分な配慮をしていない可能性もあります。足場は工事全体の品質を支えるものですから、見積書を確認するときは「本当に無料なのか」「どこに費用が含まれているのか」を冷静に見極めることが大切です。適正価格と信頼性を兼ね備えた業者を選ぶことが、安心して工事を任せられる第一歩となります。
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賢く足場費用を考えるためのポイント
外壁塗装や屋根工事の見積もりを取るとき、つい「総額の安さ」に目が行きがちです。しかし、その中で大きな割合を占める足場費用こそ、工事の安全性や品質を左右する重要な要素です。
費用が高い・安いという単純な比較ではなく、内訳や安全基準、そして将来を見据えたコストパフォーマンスまで考慮することが、納得できるリフォームにつながります。
ここでは、足場費用を賢く判断するための具体的な視点をご紹介します。
外壁塗装の見積もりで足場を正しく比較する方法
見積書には「足場仮設工事一式」と記載されることが多く、金額だけでは内容が分かりにくいのが実情です。だからこそ、依頼する際にはその内訳をしっかり確認することが大切です。
- 使用する足場の種類(本足場かどうか)
- 労働安全衛生規則に準拠しているか
- 飛散防止ネットや養生設備の有無
- 近隣への安全対策や配慮
こうしたポイントを比較することで、単なる「安さ」ではなく「適正な価格かどうか」を見極められます。安心して工事を進めるためには、内訳の透明性を重視する姿勢が不可欠です。
長期的視点で見た足場のコストパフォーマンス
足場は10~15年に一度の設置となるケースが多く、短期的には決して安い出費ではありません。しかし、長期的な視点で考えると「必要経費」であり、むしろ将来の修繕リスクを軽減する保険のような役割を果たします。
足場を正しく設置することで、施工不良を防ぎ、建物の寿命を延ばすことができます。逆に、不十分な足場で作業を行えば、わずか数年で塗膜が剥がれるなど、再工事が必要になり結果的に大きな出費となってしまいます。長持ちする塗装を実現するためには、足場への投資を「家を守るための資産」と捉えることが大切です。
信頼できる業者選びのチェックリスト
最後に重要なのは、工事を任せる業者選びです。足場費用を含めて適正に判断するには、以下のような観点をチェックしてみてください。
- 法改正に準拠した足場を組んでいるか
- 工事保証をしっかり提示しているか
- 過去の施工実績が豊富か
これらを満たす業者であれば、単なる価格競争にとどまらず、安心して工事を任せることができます。足場代は工事全体の「質」を反映する部分ですから、信頼性のある会社を選ぶことが結果的に満足度の高いリフォームにつながります。
FAQ|足場法改正と費用についてよくある質問
足場法改正は、これから外壁塗装や屋根工事を考えている方にとって“無関係ではない”重要なテーマです。しかし実際には「何が変わったのか」「自分の工事にどんな影響があるのか」が分かりづらい部分でもあります。そこで、よくいただくご質問を整理し、分かりやすく回答いたします。ぜひ、ご自身の工事に照らし合わせて参考にしてください。
Q. 足場法改正はいつから施行されましたか?
2024年4月から全国一斉に施行されました。つまり、これ以降に外壁塗装や屋根工事を計画される方は、すべて新しい基準の影響を受けることになります。「まだ先の話」と思っていても、次回の塗装時には必ず関わってくるため、自分の家の工事に直結するルール変更だと考えていただきたいのです。
Q. 一側足場と本足場はどう違うの?
一側足場は片側だけで支える簡易的な構造、本足場は両側で支えるため圧倒的に安定感があります。大切なのは、職人が安心して作業できるかどうかが仕上がりに直結するという点です。ぐらつく足場での作業は、塗料が均一に塗れない・細部が雑になるなど、結局はお客様のお住まいに不利益を及ぼします。「自分の家を守るために必要な足場」と捉えることが重要です。
Q. 改正で足場代は平均いくら上がったの?
一般的には5~10万円ほど上がっています。2階建て30坪の住宅を想定すると、以前は15~25万円だった足場代が、現在は20~30万円程度が相場です。数万円の違いと感じるかもしれませんが、それは安全性と品質を確保するために必須の費用です。逆に言えば「安さだけ」を優先して古い基準の足場を使う業者に依頼すると、自分の家がリスクにさらされることになります。
Q. 外壁塗装で足場は絶対必要ですか?
はい、外壁全体を塗装するなら必ず必要です。足場がないと高い位置まで丁寧に施工できず、塗膜の厚みや仕上がりの均一性に差が出ます。
たとえば2階部分の壁だけが早く劣化してしまうと、結局は全体の美観や防水性能が損なわれ、再工事が必要になるケースもあります。工事の出来栄えは、自分と家族の暮らしに直結する問題です。
Q. 屋根塗装や雨漏り修理だけなら足場は省けますか?
小さな応急処置なら可能ですが、本格的な修繕や屋根全面の塗装には必ず足場が必要です。足場を省いた作業は、職人の転落事故リスクが高まるだけでなく、作業精度の低下にもつながります。
施工不良が起これば、雨漏り再発や塗装剥がれで二重の出費が発生する恐れがあります。「足場を省いて節約する」つもりが、かえって家計に負担をかける結果になるのです。
Q. 「足場無料キャンペーン」は本当にお得?
一見魅力的ですが、注意が必要です。実際には塗装や修繕工事の費用に上乗せされている場合が多く、トータルで見れば割高になることがあります。
さらに「無料」に釣られて契約した結果、施工内容が不透明でトラブルにつながるケースも少なくありません。自分の家を守るためには、「本当に適正価格か」を冷静に判断することが欠かせません。
Q. 足場費用だけ安い業者は避けるべき?
はい、避けた方が安心です。安さだけを売りにしている業者は、法改正に対応していない古い足場を使ったり、必要な安全設備を省いたりするリスクがあります。
それは職人だけでなく、ご自宅の施工品質や耐久性に大きく関わります。「数万円の差が、自宅を10年守れるかどうかを分ける」と考えると、決して軽視できない問題です。
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足場法改正によって足場代は全国的に高騰し、外壁塗装や屋根塗装、雨漏り修理の費用に少なからず影響を与えるようになりました。
しかし、足場は単なるコストではなく、職人の安全を守り、工事の品質を高めるために欠かせない基盤です。だからこそ、費用の背景を正しく理解し、信頼できる施工業者に任せることが何より重要です。
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