サイディングの外壁塗装なんて必要ない!という噂を徹底解明|実際に外壁塗装は必要ない?
2024.06.27 (Thu) 更新
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色々な外壁材がある中、必ず外壁塗装をしなければならないものもあれば、外壁塗装が必要ない外壁材も存在します。そんな中で「サイディングは外壁塗装する必要がない」と言われたとおっしゃる依頼者様に出会いました。
事実、外壁塗装が必要ないタイプのサイディングも存在しますが、ほとんどのサイディングは外壁塗装によって強度が増したり耐用年数が延びるというものばかりです。そのため、サイディングだからという理由で外壁塗装しないでも問題ないということはありませんのでご注意ください。
今回の記事では「サイディングと外壁塗装の関係性」についてご紹介したいと思います。
また「外壁塗装が必要ない外壁について」も合わせてご紹介していきます。
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サイディングに外壁塗装は必要?
サイディングという外壁材は「外壁塗装をしないでも使用できる」という噂がネット上に流れています。しかし、この意見に対し専門家的立場から「サイディングの真実」をご紹介できればと思っております。
- サイディングに対する外壁塗装の必要性
- どんなタイミングで外壁塗装が必要になるのか
- 外壁以外に外壁塗装が必要になる要素
これらを踏まえて、それぞれに対する一つの回答をお伝えしましょう。
基本的には「必要」
サイディングという外壁材は、基本的に外壁塗装を必要としています。もし外壁塗装をしなかった場合、外壁材が劣化してしまい、耐久性を発揮することなく破損していってしまうでしょう。
ただし、サイディングには種類があるので、その種類によっては外壁塗装を必要としないものもあるので、全てのサイディングに外壁塗装が必要ということは言えません。ここをしっかりと理解した上で、サイディングと外壁塗装の関係性を考えていきましょう。
まず、サイディングには以下のような種類が存在します。
- 窯業系サイディング
- 金属系サイディング
- 樹脂系サイディング
- 木質系サイディング
この中で、外壁塗装が必要とされないのは「樹脂系サイディング」だけです。他のサイディングに関しては「基本的に外壁塗装が必要」となることを覚えておいてください。
窯業系サイディングの素材は「セメントと繊維質」なので、外壁塗装を施さないと防水性が発揮されません。
金属系サイディングは「金属」なので、しっかりと表面を塗装によってコーティングしないとすぐに錆びてしまいます。
木質系サイディングは「木材」なので、取ろうによるコーティングを施して吸湿性を防がなければ腐ってしまいます。
これらが外壁塗装を必要とするサイディングの特徴なのですが、もし、これらに外壁塗装を施さなかった場合、どのようなトラブルが発生するか考えてみてください。
窯業系サイディングは防水性を発揮できず、内部の木材や断熱材を劣化させてしまうでしょう。カビが生えてしまうというケースも出てくるので、健全な状況が保てなくなります。
金属系サイディングは、錆が発生することでどんどん劣化していき、外壁がなくなってしまうことも考えられます。
木質系サイディングは腐朽を心配しなければならず、腐った木材はシロアリや他の虫の温床となってしまいます。
どう考えても「最悪」ですよね?
これがサイディングに外壁塗装をしなかった末路です。
劣化症状がなければ必要ないものもある
一般的に、何が何でも外壁塗装が必要というわけではありません。劣化症状が発生していない状態であれば、すぐに対処しなければならないということはないでしょう。外壁塗装をしてからの気象状況や自然災害の発生、立地状況によっても劣化症状の現れ方は違います。そのため、塗料メーカーの設定している耐用年数よりも長く持ってしまうということも少なくないのです。
なにしろ、塗料メーカーが提唱している耐用年数は「実年数で得られたデータではない」のですから。一定条件下の試験による劣化状況のデータから逆算し、少なくともこれくらいは耐久性を発揮できる。これくらいまでなら問題ないだろうという予想値を耐用年数として表示しています。
そのため、予想を上回ることも、反対に下回ることもあるのです。
そして、結局のところ「劣化したものを回復させる」のが外壁塗装の目的なので、劣化していないならメンテナンスするかを決めるのは依頼者ご自身だということになるわけです。
それを踏まえて、塗料メーカーの提唱している耐用年数は「決して間違った数値を提示していない」ということも理解しておきましょう。確かに机上の空論的な部分は大いにあるのですが、過去のデータ等からも大きくずれない程度の精度は確保されています。そのため、実際に設定されている期間使用していなかったとしても、データからの数値化はできるのです。
8年前後でシーリング材が劣化する
塗料の耐用年数だけを当てにしてはいけません。外壁には「外壁材そのもの」の耐用年数もあれば、他にも「シーリング材の耐用年数」や「突発的なトラブル」なども発生する可能性があるのです。
特に、シーリング材は塗料と同じくらい耐用年数がシビアな材料なので、こちらの劣化状況によっては、早期メンテナンスが必要になることもあるでしょう。
一般的なシーリング材の耐用年数というのが「8年前後」ということで、この付近では外壁塗装をすべきだと言えるでしょう。もちろん、耐用年数の長いシーリング材を使用していればメンテナンス周期は先送りできます。
全ての材料の耐用年数を揃えていくことで、どこかひとつだけが劣化してしまうということが起こらずに済むのです。
外壁塗装が必要ないケース
サイディングの多くは外壁塗装で耐久性を確保していますが、外壁塗装そのものが必要ないという外壁材が存在するということは間違いありません。そのため、全ての外壁に塗装工事が必要というわけではないということを覚えておきましょう。
では、どのような外壁材であれば塗装工事をする必要がないのでしょうか。
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外壁タイルは外壁塗装は必要ない
外壁タイルは、そもそも配色された状態で作られているので外壁塗装をしなくても退色することはありません。耐久性も高いので、基本的なメンテナンスというものもほとんど必要ない外壁材だと言えるでしょう。
外壁タイルのメンテナンスは「タイルの脱落の補修」と「目地のシーリング材の打ち替え」くらいです。そのほかの外壁に関するメンテナンスは、ひび割れ補修程度でしょう。
そのため、外壁塗装は基本的に必要ないとされています。
ただし、外壁タイルの耐用年数をアップさせたいという方は、クリア塗装によるひび割れ対策はおすすめです。これは外壁塗装の領域になります。ガラスコートでコーティングすることで、耐用年数をアップさせるという方法は期待できます。
レンガ造りは外壁塗装は必要ない
レンガは塗装による色ではありません。焼き上げた時点から色がついているので、こちらも外壁塗装は必要ないでしょう。レンガを積み上げるときに使用するセメントと、欠けたり割れたりするレンガの補修がメインのメンテナンス箇所となります。
レンガの場合、クリア塗装で耐久性を上げるという方法もほとんど取らないので、基本的な耐用年数以上の耐久性を発揮させることは難しいです。対応できる業者も減ってきているので、レンガによる造形ができない業者では、補修もままならないことがあるので注意しましょう。
樹脂系サイディングは外壁塗装は必要ない
樹脂系サイディングは、成形時から色付きの樹脂によって作られています。そのため、外壁塗装で色をつけるということはしません。また、樹脂系サイディングというなの「プラスチック」素材なので、溶剤を使用すると溶けてしまいます。
凍りついてしまって割れることもなく、基本的にメンテナンスフリーの素材として知られており、組み付けも「ブロック玩具」と同じようにジョイント式なので、シーリング材を使用する必要すらありません。そのため、経年劣化による定期メンテナンスが必要な部分が存在しないのです。
難付着サイディングは外壁塗装は必要ない
難付着サイディングというのは、表面がコーティングされていて塗装が乗りづらいサイディングのことを指します。
- 光触媒コーティング
- 無機コーティング
- フッ素コーティング
これらが施されているサイディングは、外壁塗装ができません。それらの見分け方をご紹介します。
- 旧塗膜が新築時の塗装である
- チョーキング現象が発生しない
- 2001年より後の施工
- ラッカーシンナーで表面が溶けない
これらの特徴に合致するものであれば、基本的に難付着サイディングだと思って良いでしょう。
使用している塗料によって外壁塗装はしなければならない
外壁塗装のメンテナンスをしなければならないのは「耐用年数を迎えている塗装」です。ここをしっかりと理解してください。そもそも塗装されていない外壁や、塗装ができない外壁には必要がありません。
また「劣化しているとそう」だからこそメンテナンスするわけで、劣化していない場合にわざわざ手を加える必要はないのです。
これらを踏まえて、外壁塗装が必要なケースをご紹介します。
塗料ごとのメンテナンスの目安時期
サイディングをどんな塗料で塗装しているかを確認してください。それぞれにメンテナンス周期が異なります。
- アクリル系塗料:5〜7年
- ウレタン系塗料:8〜10年
- シリコン系塗料:10〜15年
- フッ素系塗料:15〜20年
一般的なメンテナンス周期は上記の通りです。また、メンテナンスすべきか診断するタイミングは、メンテナンス周期の「短期期日」と覚えておきましょう。ここで劣化診断を受けて、劣化が進行しているようであれば早い段階でメンテナンスするように心がけてください。
劣化が現れたら外壁塗装をする
劣化診断を受ける前段階で、すでに劣化症状が現れているようであれば外壁塗装をしておくことをおすすめします。外壁塗装の依頼をしたからといって、そのまま工事に入れるわけではありません。どんな状況であっても、劣化状況は必ず事前診断を行い、どんな工事が必要かを把握した上で見積もりを作ってくれます。
ここで不要な工事をいきなり始められても困りますよね?
だからこそ、事前に状況を把握して、どんな塗料を使用するか、どんな対応を望んでいるかなど、依頼者様に合わせたプランによって見積もりが出来上がるのです。
劣化させたくないなら「クリア塗装」が有効
塗装が必要ない外壁タイルのような材料の場合、わざわざ塗装をする必要はありませんが、あえてクリア塗装を施すことで耐用年数を通常よりも長くすることができるということを覚えておきましょう。
必要かと聞かれれば「必要はありません」が、一手間増やすことで建物の寿命を引き延ばせると考えた時、決して無駄な工事ではありません。
サイディングの外壁塗装:中山建装からの専門的見解
外壁塗装の必要性について誤解を持つことは珍しくありません。特にサイディングの場合、一部の材質では塗装が不要とされることもありますが、それは全てのサイディングに当てはまるわけではありません。中山建装では、サイディングの種類に応じた適切な外壁塗装サービスを提供しており、お客様の建物を長期にわたって保護するための最適な解決策をご提案します。
多くのサイディングは、特に窯業系や金属系、木質系などは、時間と共に劣化や環境の影響を受けやすいため、定期的な塗装によるメンテナンスが推奨されます。これにより、外壁の耐候性を向上させ、見た目の美しさを長持ちさせることができます。
一方で、樹脂系サイディングのように塗装が必須ではない材質も存在します。しかし、どの材質を使用しているかにかかわらず、建物の状態を適切に評価し、必要に応じた対策を講じることが重要です。
もし、外壁の現状にご不安がある場合や、塗装の必要性についてご相談があれば、中山建装までお問い合わせください。メール、電話、または直接ショールームにお越しいただき、専門スタッフが一つ一つの疑問にお答えします。あなたの大切な建物を最適な方法で保護し、その価値を高めるために、私たちが全力でサポートいたします。
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