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棟板金のメンテナンスの重要性|手入れ不足で雨漏りになるメカニズム

棟板金のメンテナンスの重要性|手入れ不足で雨漏りになるメカニズム

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屋根塗装・外壁塗装専門店の中山建装です!


代表取締役の中山です!

屋根のメンテナンスが重要な季節になってまいりました。梅雨入りが始まった中、これから屋根のメンテナンスをしようと考えても、ギリギリ間に合わないかもしれません。しかし、その後訪れる台風シーズンのこともしっかりと考えておかないと、大きな被害を被る可能性があります。

対処できるものは、早い段階でしっかりと対処するようにしましょう。今からご依頼いただいた場合、梅雨明けの対応になることが予想されます。それでも、早い段階でメンテナンスに入れるように早めのご予約が重要になってきます。今からでもご相談することがおすすめです。

今回の記事では「棟板金のメンテナンスの重要性」についてご紹介したいと思います。

普段気にする場所ではないからこそ、適切なメンテナンスを施しておく必要があるのです。

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棟板金とは

棟板金とは

棟板金とは、屋根の「角」部分を保護する笠のことを指します。また「大棟」と「隅棟」というものが存在し、大棟は最も高い部分にある棟を指します。三角屋根の頂点部分です。隅棟は大棟から軒に向かってできる屋根材同士の接点を守るための部分になります。

そのため、切妻屋根のように屋根材が2面にしかない場合には隅棟は存在しません。隅棟が必要になるのは寄棟屋根のように4面の屋根材があるような場合になります。

棟板金の構造

棟板金は、屋根材の接点を守るために設置するため、ある程度設置のために準備が必要です。直接屋根材に設置してしまうと、肝心の屋根材を破損させかねません。

まず、屋根材の上に「貫板(ぬきいた)」と呼ばれる木材を配置します。釘打ちやビス打ちによって固定していくための枕木です。貫板自体は、屋根材を貫通して構造材に確実に固定できるようにビス打ちします。これが弱いと、簡単に棟板金が貫板ごと剥がれてしまうでしょう。

一般的な貫板は、ある程度規格化が進んでいます。

  • 90mm幅、12mm厚
  • 105mm幅、12mm厚

中には15mm厚を超えるようなものも使用されることがあるのですが、12mm厚の無垢杉板が使用されるのが一般的です。

棟板金の固定は、貫板側面に向けて釘やビスで打ち付けていきます。棟板金が剥がれるのは、この固定が劣化してしまうことが原因です。

棟板金の役割

棟板金の役割は、単純に「屋根材の接点から雨水が入り込まないようにしている」というものです。まさに「傘」ですね。

また、屋根材の接点同士を結びつけているため「屋根材の固定」という役割も担っています。もし棟板金が設置されなかった場合、屋根材の頂点部分はまともな固定が効きません。頂点以降は「てこの原理」や「嵌合」によって強固な固定画で消えいますが、頂点部分はどうしても十分な固定ができないのです。

棟板金の素材

棟板金に使用される素材には色々あります。また、材質によってもいくつか種類があるので、簡単にご紹介しましょう。

金属の棟板金

・トタン

・ガルバリウム鋼板

・ジンカリウム鋼板

・ステンレス

・銅

スレートの棟板金

・化粧スレート

・コロニアル

・カラーベスト

・厚型スレート

 

基本的には屋根材と同じ材料を使用するのが一般的ですが、2000年以前はトタンによる棟板金がほとんどでした。現在は多くの場合ガルバリウム鋼板で施工することが多いです。

また、瓦屋根の場合は「棟瓦」という丸みの強い瓦を設置しています。

棟板金からの雨漏り

棟板金からの雨漏り

棟板金が劣化することで雨漏りが発生してしまった場合、それを修理する必要が出てきます。棟板金自体、耐用年数は15〜25年と言われているため、定期的に交換が必要な部品なのです。

メンテナンスタイミングとしては「7〜10年」ごとと言われており、それ以前に問題が発生しているようであれば、早めの対処が必要になります。

では、どんな症状から雨漏りが発生するかをご紹介しましょう。

釘穴からの浸水

雨に打たれていると、釘自体が錆びて痩せてしまいます。その結果「固定釘の脱落」という症状が発生してしまい、その脱落した穴から雨水が浸水することで雨漏りが発生することがあるのです。

釘が脱落しただけでは、見た目的にどこが劣化しているかが判別しづらいです。実際に屋根に登って、細かくチェックしてやっと釘の脱落が判明するようなレベルなので、雨漏り前に劣化に気づくというのはかなり難しいでしょう。

棟板金の浮き

固定釘が他づらくした部分が増えてくると、胸板金がプカプカと浮いてしまう部分が出てきます。少し浮いただけでも雨漏りは発生し始めるので、注意が必要です。

固定釘の抜けた数が多くなると、ちょっとした浮きではなく、部分的に剥がれてしまうような状態になることもあります。

棟板金の飛散

棟板金の固定釘のほとんどが脱落してしまうと、突風が吹いた際に棟板金そのものが吹き飛ばされてしまいます。その結果、雨漏りが発生するというのはもう必然的な状況です。

飛散してしまった棟板金が仮に周囲の建物を損壊した、または人に危害を加えてしまった場合、相応の賠償責任が発生するでしょう。

シーリングの劣化

棟板金でシーリングを使用するのは、多くの場合「固定釘の固定用」です。直接釘が雨に濡れれば、当然劣化スピードは速くなってしまいます。それを防ぐのがシーリング材の役割です。

しかし、このシーリング材は比較的早い段階で剥離してしまうケースが多く、あまりにも強力なものを使用すれば、剥離時に塗装を剥がす恐れがあるので使用できません。そのため、シーリング材が劣化するのは、半ば必然だという状況なのです。

シーリング材が劣化して固定釘が劣化すれば、当然雨漏り原因となるわけですね。

錆穴からの浸水

棟板金そのものも劣化します。その多くは「錆」なので、基本的には塗装によって防がれているのですが、熱がかかってしまうと錆が発生しやすくなってしまうのです。

雨漏りと錆は最悪の相性なのはいうまでもありません。穴が空けば漏れます。

棟板金の寿命

棟板金の寿命

棟板金は、15〜25年の耐用年数があるので、比較的長期間使用し続けることができます。しかし、肝心の「メンテナンスが必要になる状況」にはどんな特徴があるのでしょうか。また、実際にメンテナンスをするとなった場合のメンテナンス周期についても知っておきたい情報です。

固定釘が抜ける

基本的なメンテナンス内容は「固定釘が抜けている」ことからメンテナンスが必要という提案をすることがほとんどです。台風のような自然災害直後であれば、棟板金が吹き飛んだというような修理依頼がありますが、基本的には「雨漏り診断」や「屋根診断」の際にメンテナンスの必要性をご提案するようになっています。

固定具がビスの場合は、あまり頻繁にメンテナンスが必要な状況になることはありません。しかし、固定に釘を使用している場合、比較的簡単に抜けてしまうので、高い頻度でメンテナンスが必要になってしまうでしょう。

修理方法も至って簡単で、少しずらした場所に釘を打ち込んで固定し直すだけです。ただし、既存の穴は雨による影響を受けているので、当て板を差し込んだり、シーリング材で埋め込んだりという処置は施します。完全に穴埋めをするということはないので、対症療法で張り替えを待つ感じです。

メンテナンス周期

一般的なメンテナンス周期は7〜10年と言われていますが、基本的に「5年ごと」に事前診断を受けておくことをおすすめします。これは、一般的な屋根塗装を行なった場合のメンテナンス周期と同程度のメンテナンス周期になっています。

弊社で屋根塗装を行なった場合、シリコン塗料を使用しても15年前後の耐用年数がありますが、ウレタン塗料を現在も使用しているような塗装業者であれば、5〜7年ほどの期間で屋根塗装が必要になることから、5年前後での診断を受けることをおすすめしました。

肝心なのは「屋根塗装時の下処理をどこまでやっているか」です。弊社で屋根塗装を行った場合は、棟板金にトラブルが発生しそうであれば事前にその旨もお伝えした上で、はんがの劣化も抑えてくれるような塗料を使用します。

棟板金が飛んでしまった時のHow to

十分なメンテナンスが行えなかった場合、棟板金は吹き飛びます。そんなことになる前にしっかりとメンテナンスしていただきたいのですが、怒ってしまったことは仕方がありません。

そんな時は落ち着いて、その上で急いで行動を起こしましょう。

業者を呼ぶ

まずは業者を呼んでください。棟板金がなくなっていることを伝えれば、ことの重大さは確実に伝わります。周辺の建物に引っかかっていれば所在がわかっている分安心なのですが、全く発見できないような状況ですと、どこで被害が発生しているかがわかりません。これが非常に危険です。

これらの情報をしっかりと伝えた上で、次の行動に移ってください。

火災保険に連絡

自然災害が発生しなければ、棟板金が吹き飛ぶということは考えられません。台風のように全国的に発生の事実が通知される自然災害ばかりではありません。突発的に竜巻が起こることもあります。

そのため、棟板金が吹き飛んだ時点で「火災保険は適用される」ということを覚えておきましょう。

業者の到着を待つ間に、棟板金が吹き飛んでしまったことを火災保険に連絡しましょう。保険金が当てられるのは修繕費用だけではなく、賠償責任に対しても適用されます。そのため、事前にこの事実を伝えておくことが重要です。

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業者による応急処置

業者が到着したら、大急ぎで応急処置をしてもらってください。いつ雨が降るかわからないので、それまでに穴を塞いでおかなければ雨漏りが発生します。もしかすると、道すがら吹き飛んだ棟板金を発見してくれるかもしれません。

棟板金の所在がわからないことには、いつどのような賠償責任が発生するか気が気ではいられません。応急処置が済んだら、まずは棟板金の捜索を行いましょう。

保険の連絡を待って工事開始

棟板金の修理や賠償に関しては、基本的に採択されるので心配しないで大丈夫です。業者からの見積額を伝えたら、採択の連絡を待ちましょう。その後、業者に保険にて修理することを伝えて工事開始してもらってください。

賠償が発生した場合も、相手に保険金による賠償を行うことを伝えてください。

完了報告

全ての工事が完了したら、火災保険に工事完了を伝えましょう。加入している火災保険によっては工事後の完了検査を行ってからの保険金支払いになるケースもあります。中には工事見積もりが届いた時点で支払いを済ませてくれるケースもあるので、加入している保険会社の対応に任せましょう。賠償金も同様です。

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梅雨の季節と台風シーズンに向けて、屋根のメンテナンスの重要性は一層高まります。特に棟板金は、屋根の保護に欠かせない部分であり、適切な対策を施さないと大きな問題に発展する可能性があります。棟板金の役割は、屋根の隙間からの雨水侵入を防ぐことにあり、これが機能しなくなると雨漏りの主要な原因となります。定期的なメンテナンスにより、棟板金の浮きや飛散、さらには錆や釘の脱落などのリスクを最小限に抑えることができます。

中山建装では、経験豊富な専門家が屋根の状態を詳細に診断し、必要に応じて修理や交換を行います。早めのご予約で、梅雨明け後のメンテナンススケジュールを確保することが可能です。屋根の問題を放置すると、修理の費用や時間が増加するだけでなく、住まい全体の安全性に影響を与えかねません。

今からでも遅くはありません。中山建装へのお問い合わせやショールームへのご来店、メールやお電話でのご相談をお待ちしております。私たちはあなたの家を守るために、最適な解決策を提供します。お気軽にご相談ください、そして安心してこれからの季節を迎える準備をしましょう。

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